中原 ふゆきの写メ日記

2024年06月11日 19時13分
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No.66 おすすめの本
本は人に勧めるよりも
勧められる方が好きかもしれないです。
子どもの頃はあまり本を読むタイプではなく、
大人になって、
周りに勧められる本を読んでいくうちに、
本を読むのもだんだん好きになっていきました。
友達が「この本いいよ」って勧めてくれる時って、
その人にとってそれがいい本だったというだけでなく、
僕という人間を見て、
読んだらきっと好きになるよ、
とか、
何か刺さるものがあったり、
変化のきっかけになるって思ってくれたから
勧めてくれるんだと思うんですよね。
だから僕はある程度の信頼関係ができた友人から勧められた本は、
できるだけ時間を取って読むようにしています。
それで「読まなきゃよかった」って思ったことは今まで一度もないかな。
なので残念ながら、ここに書ける「おすすめの本」はありません。
あなたがどんな人か、まだわからないから。
誰が読んでも面白い本って、
結局あまり面白くないんじゃないかなっていう。
あなたがどんな人で、
どんなことに興味があるのか知ってから、
あぁそれならあの本いいかもね、
って、おすすめしてあげたい。
と、ここで終わっちゃってもいいんですけど、
僕の写メ日記のリンクを開いて、
ここまで読んでくださっている時点で
あなたがどんな人か、少しは絞れているとも言えますね。
僕の毎日の文章をちょっとでも面白いと思ってくれているあなたにおすすめの本、あります(あるんかい←)
こないだの日記(No.54 大事な物とそうでない物の違い)で
千葉雅也さんの『センスの哲学』という本を読み途中、という風に書いたんですが、
同じ著者の『勉強の哲学 来たるべきバカのために』という本がとってもおすすめです。
遡れば2017年に出た本で、この本が売れたことで千葉雅也さんも一躍有名になりました。
読みやすいのに、いつの間にか思考の柔らかく深いところがぐにゃぐにゃになっていく感覚。
日本語の文章を読んでいるだけなのに、言語そのものが揺らぐような感触。
こういう読書体験があるのかー!と、当時の僕にとっても衝撃でした。
近著の『センスの哲学』に比べるとやや硬いところもあるかもしれませんが、
自分の考え方を変えたい!深めたい!ぶち壊したい!と少しでも思ったことのある方には
とってもおすすめできる本です。
でも僕はね、
あなたのおすすめの方が気になっているんです。
ではでは、
ふゆきでした( ´◡‿ゝ◡`)
コメント一覧
匿名希望 さん
匿名希望 さん
『勉強の哲学 来たるべきバカのために』の「言語そのものが揺らぐような感触」はめちゃめちゃ気になります、読んでみたいです…!
お薦めの本ではないですが、私が最近読んで面白いと思ったのはトーベ・ヤンソンの『誠実な詐欺師』と角田光代の『対岸の彼女』です。
どちらの本も共通して、全く違う価値観を持つ女性二人が出会い、衝突しながらも互いに影響を与え合うというお話。
信じてきたものが覆され、葛藤し、それでも貫きたいもの(自分なりの信念)を自覚したり、考え方を改めたり…そんな感情の動きがとても興味深かったです。
ちなみに、王道ですが『銀河鉄道の夜』のあの不思議で切ない雰囲気は昔から大好きです。
匿名希望 さん
W. ワーズワース
アガサクリスティ
匿名希望 さん
匿名希望 さん
美しい言葉の表現が印象深い。
「流転の王妃 愛新覚羅浩の生涯」
受け入れるしかなかった、避けられなかった自身の運命。神様のいたずらにしてはあまりにも酷。最後の方は、ページをめくるたびに、めずらしく号泣してしまいました。
匿名希望 さん
匿名希望 さん
いろんな人たちの祈りが詰まっていて愛おしいなと思います。